今日はアウトドアショップで見かけた最強の天然素材メリノウールについて、ご紹介します。
アメリカのアウトドアショップが大好きです。
店員さんに「メリノウール」をよく勧められました。
調べてみると、、、どうやら超多機能な最強の天然素材のようです。
日常使いにも、アウトドアシーンでも活躍すること間違いなしです!
この記事を読むと・・・
話題の最強素材「メリノウール」について、理解できます。
メリノウールとは?
メリノウールとは「メリノ種」という羊毛でできているウール製品を指します。
ウールの種類にも世界では3000種類近くあるそうです。
羊の種類も数多くあるんですね。
そもそもウールとは羊毛を原料とした繊維素材を指します。
メリノウールは繊維が特に細かいので、
その特性を利用した製品が注目を集めています。
ウール素材自体が肌触りが良いのですが、繊維の細さを活かしたメリノウールは一段上の肌触りです。
また肌触り以外にも、数多くのメリットが知られており、まさに最強の天然素材です。
メリノウールの特徴
ここからはメリノウールの特徴をご紹介します。
肌触り以外にも数多くの特徴を有しているメリノウール。
夢のような素材で、、、欲しくなってくる。
保温性
まずは保温性と断熱性です。
微細な繊維ということは・・・空気を含む量が多くなります。
空気の層が断熱材の役割を担うので、体熱を逃さず、保温性が高いです。
吸湿性
ウール全般に言えることですが、吸湿性にも優れます。
繊維構造的に水分が入り込む隙間が多くあります。
体から汗をかいた際は湿気を吸収して、外部に放湿します。
暑い時は汗を素早く吸収して、放湿することで、体を涼しく保ちます。
寒い時は湿気を吸収して体温を保つ効果があります。
綿のシャツで感じる汗が冷えることで肌冷えする感覚はありません。
湿気を効率的に蒸発させて、速乾性に優れるので、常にドライに保ちます。
消臭性
メリノウールには天然の抗菌性があります。
抗菌作用により、微生物の繁殖を抑制してくれます。
数日間、洗濯をしなくても嫌な匂いが発生しにくいらしい。
ある男性が9日間、洗濯しないでメリノウールを着た実験をレビューしてます。
7日目付近で、汗を大量にかいた後は少し匂いが気になったようですが、乾くと消臭されたようです。
結局、永遠にテストが続く気がして、嫌になり9日目で中断となりました。笑
どうやら性能的には消臭効果抜群のようです。
普通の日常生活の中、9日間も同じ服を着る行為に
精神的に疲れたようです・・・。分かるぅ!
登山や長期旅行で物理的に洗濯できない場面で重宝すること間違いなしですね。
肌触り
最初にも申し上げた通り、繊維の細かさから、非常に柔らかく、着心地が最高です。
伸縮性にも優れて、そのしなやかさに一度着ると虜になります。
一般的なウールは直径30~40μmと言われております。
メリノウールは直径15~25μmです!
この細かさが軽く、しなやかで、柔らかい繊維を作り上げています。
ちなみに人間の髪の毛が50μm~100μmと言われています。
メリノウール、、、恐るべし。
環境負荷が低い
天然素材のため、環境負荷が低いです。
もし土中に埋めても、生物分解されて、環境に悪影響はありません。
また羊毛は定期的に刈られては伸びるので再生可能な資源といえます。
羊の健康のためにも刈毛はマストなんですよ。
そのほかの観点では製造工程でのエネルギー消費が合成繊維と比べて低いようです。
生産過程でも化学薬品の使用が最小限に抑えられてます。
メリノウールの代表的なブランド
メリノウールに注力しているブランドをご紹介いたします。
私はアメリカでこの素材を知りましたが、日本にも多くの企業が取り扱っているようです。
Smartwool
まずはメリノウールのパイオニア企業Smartwoolです。
靴下、インナー、アウターなど豊富な商品展開と継続した研究開発を行なっています。
理念:「ウールの可能性を拡げる」
本社:コロラド州スチームボートスプリングス
創業年:1994年
日本の楽天市場でも取り扱っていますね。
日米価格比較
アメリカの価格と比べると、若干アメリカで購入した方が安いですかね。
日本価格 | アメリカ価格 | |
ソックス | 3,110円 | 2,646円 (=$18) |
インナー | 17,930円 | 16,905円 (=$115) |
円安の影響もあり、大差はないですが、
もし大量に仕入れる必要性があれば、ご相談ください。
icebreaker
次はメリノウールのアクティブウェアやアウトドアウェアを中心に提供する
ニュージーランド発のicebreakerです。
理念:「人と自然の関係を探求する」
本社:ニュージランド オークランド
創業年:1994年
世界中のメリノウール製品の主要な供給源となってます。
オーストラリアとニュージランドはメリノウールの二大産地です。
日本の楽天市場でも購入可能ですね。
アメリカで買うよりお得です!!
日米価格比較
日本価格 | アメリカ価格 | |
ソックス | 3,182円 | 3,822円 (=$26) |
長袖Tシャツ | 10,010円 | 12,495円(=$85) |
日本の方が近いから?円安の影響?
今は日本で買う方がお得なようです。(2023/9/22時点)
下記の記事でもほかのアウトドアブランドともにご紹介しています。
豆知識
続いて、メリノウールに関する豆知識を何点かご紹介します。
国際宇宙ステーションでも使用されている
メリノウールは防臭性と保温性の理由から、宇宙ステーションや宇宙服にも採用されています。
過酷な宇宙環境でも耐えうる機能を有するメリノウール。
魅力的ですな。
出典:NIKKE 1986
日本最大の毛織物メーカーNIKKEが開発した素材が採用されているようです。
洗濯方法
一般的にウール製品は手入れが大変なイメージですが、メリノウールは意外と簡単です。
防臭性に優れているから、何回かは洗わなくても大丈夫!!
と言われても、、、流石に洗いたくなりますよね。笑
洗濯は中性洗剤で洗濯機のソフトモードでOKです。
洗濯ネットを使用すると更に安全だと思います。
一方、乾燥機はNGです。
衣服の表面が荒れたり、縮んでしまう可能性が高いです。
まとめ
今日は夢の天然素材「メリノウール」についてご紹介しました。
もしお見かけした際は試着してみてください。
アメリカのアウトドアショップなら間違いなく取り扱ってます。
個人的にはREIとSports Basementがお勧めです。
下記記事ではアメリカでおすすめのスポーツショップをご紹介しています。
今日の名言
Henry David Thoreau
Heaven is under our feet as well as over heads.
天国は私たちの頭の上だけでなく、足元にもある。
–Henry David Thoreau/ヘンリー・デビッド・ソロー
本当に自然の素晴らしさには感嘆します。
常に最先端の技術を求めて上ばかり見てしまいますが、
足元の天然素材も素晴らしいポテンシャルを秘めているかもしれませんね。
感想
はい。今日は天然素材「メリノウール」について紹介しました。
アメリカのアウトドアショップで見つけた際に、感動しました。
次の世代は「メリノウール」かもしれませんね。
要約
メリノウールはメリノ種の羊毛の製品で、微細な繊維のおかげで下記の特徴があります。
- 保温性が高い
- 吸湿性が良い
- 消臭性・防臭性に優れる
- 肌触りが抜群に良い
- 環境負荷が低い天然素材
今日の記事はここまでです。
サンノゼ・ポテト
アメリカ西海岸駐在員
アウトドア・ホテル生活・旅行に精通しています
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