アメリカのゴルフは、日本とはまったく違うスタイルで楽しめます。
まず驚くのは「カジュアルさ」。
日本では服装やマナーに厳しい印象がありますが、アメリカではまるでピクニック感覚。

多くのコースではドレスコードがなく、Tシャツ+短パン+スニーカーでもOK。
しかもスループレー(18ホールを通しで回る)が基本なので、昼食休憩もなくテンポよくプレーできます。朝から回って昼過ぎに帰宅。サマータイムシーズンは仕事終わりに9ホールだけ回ったりも可能です。
アメリカではゴルフが「誰でも楽しめるスポーツ」として文化に根付いています。

そしてアメリカのゴルフ場では「遊び」と「競技」が融合したイベントも数多く用意されています。単にスコアを競うだけでなく、笑いあり・戦略あり・運ありの楽しい形式が多いのが特徴です。
チャリティ大会、企業イベント、メンバーリーグなどで、エンタメ性の高いゴルフイベントが毎週開催されております。
本日はアメリカで実際によく行われているトーナメント形式を紹介します。
アメリカのゴルフ場でよく見かけるゴルフイベントの形式とルールが理解できます。
次のゴルフコンペは一風変わったルールで、開催してみてはいかがでしょうか??
トーナメント形式 早見表
アメリカのゴルフトーナメント形式の早見表が下記になります。
メインのトーナメントに加えて、ミニゲームやチャリティ形式なども用意されており、プレー中も毎ホールで楽しめるよう工夫されています。
初心者から上級者まで、誰でも参加しやすいのがアメリカのゴルフ文化の魅力です
| 形式名 | 主な特徴 | チーム人数 |
|---|---|---|
| Scramble (スクランブル) | チーム全員でベストショットを選びながら進む | 2〜4人 |
| Best Ball (ベストボール) | 各自プレーし、ベストスコアを採用 | 2〜4人 |
| Stableford (ステーブルフォード) | スコアをポイント換算して競う | 個人戦 or チーム戦 |
| Match Play (マッチプレー) | ホールごとに勝敗を決める | 1対1 or チーム |
| Shamble (シャンブル) | ティーショットのみチーム選択、以降は個人プレー | 2〜4人 |
| Alternate Shot (フォアサム) | 1つのボールを交互に打つ | 2人 |
| Skins Game (スキンズゲーム) | 各ホールに賞金。単独勝者が総取り | 2〜4人 |
1. Scramble(スクランブル)
最もポピュラーなアマチュア大会形式。
ルール概要
- 各プレーヤーがティーショットを打ち、チーム全員がベストなボールの位置から次をプレー。
- このプロセスをホールアウトまで繰り返す。
- 通常は2人組(Two-Man)または4人組(Four-Man)で行う。
特徴
- スコアが出やすく、初心者も楽しめる。
- 会社やチャリティイベントで多用。
バリエーション
- Texas Scramble(全員ドライバー使用義務あり)
- Step-Aside Scramble(直前のショットを打った人は次を休む)
2. Best Ball(ベストボール)
「個人の実力を活かすチーム戦」。
ルール概要
- 各プレーヤーが自分のボールでプレー。
- 各ホールでチームの最良スコアを採用。
- Two-Man Best Ballが定番。
特徴
- スコア管理が簡単。
- ハンディキャップ制が取り入れやすい。
3. Stableford(ステーブルフォード方式)
スコアではなくポイント制で争う欧米型のルール。
ポイント配分例
| スコア | ポイント |
|---|---|
| Double Bogey以上 | 0 |
| Bogey | 1 |
| Par | 2 |
| Birdie | 3 |
| Eagle | 4 |
| Albatross | 5 |
特徴
- 大叩きしても大きな失点にならない。
- 攻めのプレーを促す。
- PGAツアーでも「Barracuda Championship」で採用。
4. Match Play(マッチプレー)
ホールごとに勝敗をつける方式。
ルール概要
- 1ホールごとに勝者を決定。
- 勝ったホール数が多い方が勝ち。
- スコア差が大きくても「All Square(引き分け)」で緊張感が続く。
採用例
- WGC-Dell Technologies Match Play(2023年で終了)
- Ryder Cup(アメリカ vs ヨーロッパの団体戦)
5. Stroke Play(ストロークプレー)
最も基本的でプロツアーの主流。
ルール概要
- 18ホールの合計打数で競う。
- 各選手が自分のボールを最初から最後までプレー。
特徴
- 技術の総合力が問われる。
- PGAツアー、LPGAツアーなど公式戦の基本形式。
世界最高峰のゴルフ大会:マスターズもこの形式です。チケットの入手方法は下記記事を!
6. Shamble(シャンブル)
ScrambleとStroke Playの中間形式。
ルール概要
- 全員ティーショットを打ち、チームで最良のティーショットを選ぶ。
- 以降は各自がその位置から自分のボールでプレー。
- 各ホールでベストスコアを採用。
特徴
- ドライバーに自信がない人でも楽しめる。
- コンペやチャリティイベントで人気。
7. Alternate Shot(フォアサム)
交互に打つチーム戦。
ルール概要
- 2人が1つのボールを交互に打つ。
- 1人が奇数ホールのティーショット、もう1人が偶数ホールを担当。
採用例
- Ryder Cup、President’s Cupなどで採用。

8. Skins Game(スキンズゲーム)
1ホールごとに賞金がかかる勝ち抜き形式。
ルール概要
- 各ホールで1人だけが勝てば「スキン(賞金)」を獲得。
- 引き分けの場合は次ホールに持ち越し(キャリーオーバー)。
採用例
- The Skins Game(1983–2008)
ミニゲーム&サイドイベント紹介
アメリカのゴルフイベントでは、本戦の他にもミニゲーム(On-Course Contests)が用意されており、参加者全員が盛り上がれる仕掛けが豊富です。
| 名称 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| Longest Drive (ドラコン) | フェアウェイ内で最も遠くに飛ばした人が勝ち | 力自慢の見せ場 |
| Closest to the Pin (ニアピン) | パー3でカップに最も近づけた人が勝ち | 技術重視の勝負 |
| Straight Drive (ストレートドライブ) | フェアウェイ中央線に最も近いショットが勝ち | コントロール系イベント |
| Putting Contest (パッティングコンテスト) | クラブハウス前で開催される1打勝負 | 観客も盛り上がる |
| Raffle (抽選会) | 賞品抽選イベント。寄付目的で行うことも多い | チャリティ色が強い |
これらのミニゲームは、技術よりも楽しむことを重視しているのがポイント。
スコアが悪くても「ドラコン賞を取った!」など、笑顔で終われるのがアメリカ式ゴルフイベントの魅力です。
まとめ:自分に合ったフォーマットを選ぼう
アメリカのゴルフは、競うよりも「楽しむ」が基本。
次にゴルフイベントを企画するなら、今回紹介したフォーマットを組み合わせてみると、きっと盛り上がります。
| 目的 | おすすめ形式 |
|---|---|
| 初心者・社内イベント | Scramble / Shamble |
| 実力派・競技志向 | Stroke Play / Match Play |
| 攻めのゴルフを楽しみたい | Stableford |
| 賞金形式で盛り上がりたい | Skins Game |
本日もご覧いただきありがとうございました

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アメリカ西海岸に住むサラリーマン、通称「サンノゼ・ポテト」です。
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