MLB含めて野球選手の成績は、選手の実力だけでなく、「運」によっても左右されることがあります。
MLBではデータ分析を用いて、運の要素を取り除いたxwOBA(期待加重出塁率)という指標があります。
wOBA(加重出塁率)とxwOBA(期待加重出塁率)という指標を使い、2024年シーズンで「最も幸運だった選手」と「最も不運だった選手」を調べてみます!!
データ活用が進みまくったMLBでは打球速度や打球角度など、ありとあらゆるデータを用いて、野球の楽しさを2倍、3倍に増幅しています。趣味でpythonを用いたデータ分析をしている筆者が2024年の最も「幸運」、「不運」なプレーヤーを発表します!
wOBA(加重出塁率)とxwOBA(期待加重出塁率)という指標を使って、2024年シーズンで「最も幸運だった選手」と「最も不運だった選手」ランキングがわかります。
さらに、これらの指標が何を意味しているのか、なぜ「運」を測れるのかも詳しく解説します。
アメリカ西海岸に住むサラリーマン、通称「サンノゼ・ポテト」です!円安と物価高のダブルパンチを受けながら、ちょっとでも生活に「お得」と「楽しさ」をプラスする術を日々研究中です。
趣味はMLBと株式投資。pythonを駆使して、データを分析して、ニンマリすることが休日の楽しみです。
wOBAは、選手の攻撃力をより正確に評価するために考案された指標です。
一般的な「出塁率(OBP)」は、ヒット・四球などを一律に評価しますが、wOBAは出塁の種類ごとに異なる「価値」を加重して計算します。
出塁の種類ごとの係数
wOBAの評価は4割(0.4)を超えたら、MVP級だといわれております
wOBA | 評価 |
---|---|
0.400以上 | MVP級 |
0.370〜0.399 | オールスター級 |
0.340〜0.369 | 優秀な打者 |
0.320〜0.339 | 平均レベル |
0.310以下 | やや低い |
2024年のwOBA(加重出塁率)のランキングTOP5は下記だ!!
順位 | 選手名 | wOBA |
---|---|---|
1位 | Judge, Aaron | 0.476 |
2位 | Ohtani, Shohei | 0.431 |
3位 | Soto, Juan | 0.421 |
4位 | Witt Jr., Bobby | 0.410 |
5位 | Alvarez, Yordan | 0.402 |
ヤンキースのアーロンジャッジが堂々の一位!
xwOBAは「運」を排除した成績を示す指標です。
スタットキャストのデータを用いて、打球の速度・角度・打球方向から「この打球はどれくらいの確率でヒットになるか?」を予測し、本来期待されるべき成績を計算します。
これらのデータと統計情報を駆使して、本来期待される成績を計算した結果がxwOBAです
2024年のxwOBA(期待加重出塁率)のランキングTOP5は下記だ!!
順位 | 選手名 | xwOBA |
---|---|---|
1位 | Judge, Aaron | 0.479 |
2位 | Soto, Juan | 0.462 |
3位 | Ohtani, Shohei | 0.442 |
4位 | Alvarez, Yordan | 0.411 |
5位 | Guerrero Jr., Vladimir | 0.408 |
すみません、こちらもまたまたヤンキースのアーロンジャッジが堂々の一位!
それはそうです。本来はこうあるべき!しかし私はxwOBAが高いのにwOBAが低い選手って不運じゃない?と注目しました。
さぁ次はwOBAとxwOBAの散布図を見てみましょう。赤線がwOBAとxwOBAが全く一緒の場合の線になります。赤線より上にいる選手は幸運な選手、赤線との距離が離れている選手は不運な選手となります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、右上にいる突出した3選手はジャッジ・大谷・ソトの3選手です。まさに怪物級
はい。そこで運の要素を排除したxwOBAとwOBAを比較して、「運の良し悪し」を比較しました。
今回の検討項目は下記です。
まずはwOBA > xwOBA が大きかった選手、つまり運が良かった(実力以上の成績を残した)選手TOP5です。
順位 | 選手名 | wOBA | xwOBA | Luck Factor |
---|---|---|---|---|
1位 | Varsho, Daulton | 0.304 | 0.261 | +0.043 |
2位 | Tovar, Ezequiel | 0.324 | 0.289 | +0.035 |
3位 | Ramírez, José | 0.364 | 0.329 | +0.035 |
4位 | Turner, Trea | 0.349 | 0.318 | +0.031 |
5位 | Altuve, Jose | 0.344 | 0.316 | +0.028 |
ドールトン・バルショは、2024年シーズンでwOBA 0.304と平均的な成績でしたが、xwOBA 0.261と比較すると、+0.043もの差があり、最も運に恵まれた打者でした。
この差は、凡打になるはずの打球が野手の間を抜けたり、ギリギリのフェアゾーンに落ちるヒットになるなど、幸運な場面が多かったことを示唆しています。
球場のサイズや風向き、さらには相手投手・守備のわずかなミスなども、彼に味方したのかもしれません。
しかし、実際の打球の質や期待成績はリーグ平均以下であることから、来シーズンはこの幸運が続かない可能性も高く、成績の下落に注意が必要です。バルショの2025年シーズンが、この「幸運の反動」をどう乗り越えるか、注目されるでしょう。
つぎはwOBA < xwOBAが最も大きかった選手、つまり :不運だった(実力通りの結果が出ていない)選手TOP5です。
順位 | 選手名 | wOBA | xwOBA | Luck Factor |
---|---|---|---|---|
1位 | Soto, Juan | 0.421 | 0.462 | -0.041 |
2位 | Morel, Christopher | 0.280 | 0.316 | -0.036 |
3位 | Garcia, Maikel | 0.270 | 0.300 | -0.030 |
4位 | Sánchez, Jesús | 0.317 | 0.343 | -0.026 |
5位 | Seager, Corey | 0.365 | 0.390 | -0.025 |
フアン・ソトは、2024年シーズンでwOBA 0.421(リーグでもトップクラスの成績)を記録しましたが、xwOBA 0.462と比較すると、実力に見合う結果を残せなかった「不運な打者」でした。
-0.041という差は、打球の質や選球眼が素晴らしかったにもかかわらず、相手守備の好プレーや球場の広さ、微妙な打球運によって多くのヒットや長打が阻まれた可能性を示しています。
実際、ソトのバレル率やハードヒット率はリーグ屈指であり、来季はこの「運」が収束すれば、MVPクラスの成績を叩き出すことも十分に期待されます。
さぁ。ここまで来たら、察しの良い方はお気づきですね。
不運だった選手は来季好成績を残す可能性が高い!
ということで、2025年シーズン大注目の選手はヤンキースからメッツへ15年総額7億6500万ドル(約1166億円)のMLB史上最高額の契約で移籍したファン・ソトに大注目だ!
他にもwOBAは0.365ながらxwOBA=0.390で不運選手ランキング5位のコリー・シーガーも大注目。運が味方すれば、MVP級のwOBA4割超えも見えてくる?
参考までにLuck Factorの分布を表示いたします。ますますソト選手の来年に期待!
2025年シーズンは不運から解放される?フアン・ソト選手に大注目だ
本日もご覧いただきありがとうございました
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