アメリカ、特にカリフォルニアでのワインテイスティングは、訪れた人の多くが「人生で忘れられない経験」と語るほど魅力的な体験です。広大なブドウ畑、美しいテイスティングルーム、そしてフレンドリーなスタッフとの会話。どれを取っても特別な時間になります。


初めてだと『なんて言えばいいんだ?』って戸惑うよね。でも基本のフレーズを押さえれば安心だよ。
そこで今日はワインテイスティングをさらに楽しむための英語での基本的なフレーズや、ワインのマナー、カリフォルニアの代表的な品種をご紹介いたします。
この記事では、アメリカでのワインテイスティングをより楽しむための準備ポイントを解説します。
下記の情報をまとめて紹介します。これでワイナリーを楽しむ準備は万端です!
- 英語で使えるワインテイスティング表現
- 覚えておきたい所作とマナー
- カリフォルニアで人気のワイン品種
ワインテイスティングの基本ステップ(英語フレーズ付き)
ワインテイスティングは、見る → 香りを嗅ぐ → 味わう → 評価するの4ステップが基本です。それぞれに対応する英語表現を覚えておくと、アメリカのワイナリー巡りでもスムーズに会話できます。

1. 見る(Sight)
グラスを傾けて、ワインの色調や透明感を観察します。
英語フレーズ例
- “This wine has a pale lemon-yellow color.”(淡いレモンイエローの色合いです)
- “It’s a deep ruby red.”(濃いルビー色です)
- “The wine looks clear and bright.”(透明感があって輝いています)
2. 香りを嗅ぐ(Smell / Nose)
軽くスワリングしてから、香りを深く吸い込みます。
英語フレーズ例
- “I get aromas of cherry and blackcurrant.”(チェリーやカシスの香りを感じます)
- “There’s a hint of vanilla from the oak.”(オーク由来のバニラ香があります)
- “It smells floral, like roses.”(バラのようなフローラルな香りです)
3. 味わう(Taste / Palate)
ワインを口に含み、舌の上で酸味・渋み・甘みを確認します。
英語フレーズ例
- “It’s crisp and refreshing.”(爽やかでリフレッシュ感があります)
- “The tannins are smooth and well-balanced.”(タンニンがなめらかでバランスが良いです)
- “It has a long finish.”(余韻が長いです)
- “Full-bodied with rich fruit flavors.”(フルボディで果実味が豊かです)
4. 全体の評価(Overall Impression)
最後に全体のバランスや食事との相性を考えます。
英語フレーズ例
- “This wine is well-balanced.”(バランスが良いワインです)
- “It pairs well with food.”(食事に合いそうです)
- “It’s complex and layered.”(複雑で奥行きがあります)

流れを意識するだけで、ただ“飲む”よりもぐっとプロっぽくなるんだよ。
ワインテイスティングのマナーと所作【英語表現付き】
ワインテイスティングでは、正しい所作と一言の英語フレーズを押さえておくと、より洗練された印象を与えられます。ここでは、アメリカのワイナリーでも役立つマナーを解説します。
グラスの持ち方(How to Hold the Glass)
- ステム(脚)を持つのが基本
手の熱がワインに伝わらないように、必ず脚の部分を持ちます。特に白ワインやスパークリングでは温度管理が重要。
スワリング(Swirling the Wine)
- グラスを軽く回して香りを広げる動作。大げさに回す必要はなく、テーブルに軽く置いたまま回すと上品に見えます。
吐き出す(Spitting)
- ワイナリーではスピットカップが必ず用意されています。飲みすぎ防止のために吐き出すのは失礼ではなく、むしろプロのテイスティングでは当然の行為です。

ワイナリーでは、吐き出すのは失礼じゃなくて常識なんだ。むしろ飲みすぎ防止になるからスマート!
英語フレーズ
- “Could I have a spit cup?”(スピットカップをいただけますか?)
- “Is it okay to spit?”(吐き出しても大丈夫ですか?)
再試飲をお願いする(Revisiting a Wine)
- 気に入ったワインや迷っているものは、最後にもう一度試飲させてもらえます。購入前の確認としても一般的。
英語フレーズ
- “Can I revisit this wine later?”(後でまたこのワインを試してもいいですか?)
- “May I try this one again before deciding?”(決める前にもう一度試してもいいですか?)
その他のスマートマナー
- 香水や強い匂いは避ける(香りの妨げになるため)
- 一度に注がれる量は少量 → 無理に飲み干さなくてもOK
- スタッフへの感謝を忘れない → “Thank you, this is lovely.” と一言添えるだけで印象が良い
カリフォルニアで人気のワイン品種
カリフォルニアはアメリカ最大のワイン産地。ナパ、ソノマ、パソロブレス、サンタバーバラなど地域ごとに特徴があります。
赤ワインの代表品種
- Cabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)
力強いタンニンとカシス・ブラックチェリーの香り。ナパを代表する高級品種。- 英語表現:”Bold with strong tannins and dark fruit flavors.”
- Pinot Noir(ピノ・ノワール)
ライトボディで華やかな香り。カーネロスやサンタバーバラが有名。- 英語表現:”Light-bodied with delicate aromas of red berries.”
- Zinfandel(ジンファンデル)
カリフォルニアを象徴する品種。スパイシーで果実味が豊か。BBQに合う。- 英語表現:”Jammy, spicy, and fruit-forward.”
白ワインの代表品種
- Chardonnay(シャルドネ)
バターやバニラ香のリッチ系から、爽やかなシトラス系まで幅広い。- 英語表現:”Rich and creamy with notes of vanilla and oak.”
- Sauvignon Blanc(ソーヴィニヨン・ブラン)
柑橘やハーブの香り。フレッシュで魚介料理にぴったり。- 英語表現:”Crisp, zesty, with citrus and herbal notes.”
おすすめワイナリー【ナパ・ソノマ・パソロブレス・サンタバーバラ】
アメリカでワインテイスティングを楽しむなら、地域ごとに特色のあるワイナリーを訪れるのがおすすめです。ここでは、ナパ・ソノマ・パソロブレス・サンタバーバラなど主要エリアの人気ワイナリーをまとめました。
エリア | ワイナリー | 特徴 | おすすめ品種 | 試飲料金目安 |
---|---|---|---|---|
ナパ | Robert Mondavi | ナパを象徴する存在 | カベルネ | $40〜 |
ナパ | Opus One | 高級志向・特別感 | ボルドーブレンド | $100〜 |
ソノマ | Buena Vista | カリフォルニア最古 | ピノ・ノワール | $30〜 |
パソロブレス | Turley | ジンファンデルの名門 | Zinfandel | $25〜 |
サンタバーバラ | Au Bon Climat | 世界的評価 | ピノ・ノワール | $30〜 |
ナパ・バレー(Napa Valley)
アメリカワインの代名詞。高級カベルネ・ソーヴィニヨンの聖地。
- Robert Mondavi Winery(ロバート・モンダヴィ)
ナパワインの象徴的存在。初心者にも安心。 - Opus One(オーパス・ワン)
高級志向のワイナリー。特別な体験におすすめ。 - Beringer Vineyards(ベリンジャー)
歴史あるワイナリー。建物見学ツアーも人気。
ソノマ・カウンティ(Sonoma County)
ナパに比べて落ち着いた雰囲気。ピノ・ノワールやシャルドネが有名。
- Kendall-Jackson Wine Estate
広大な庭園とシャルドネが魅力。 - Buena Vista Winery(ブエナ・ビスタ)
カリフォルニア最古のワイナリー。歴史を感じられる場所。 - Rodney Strong Vineyards
ピノ・ノワールとカベルネが秀逸。価格も比較的手頃。
パソロブレス(Paso Robles)
カリフォルニア中部。ジンファンデルやローヌ系品種が得意。
- Tablas Creek Vineyard
フランス・ローヌ地方由来のブドウを育てるワイナリー。 - Justin Vineyards & Winery
カベルネやブレンドワインが有名。ラグジュアリー感あり。 - Turley Wine Cellars
ジンファンデル好きには外せない名門。
サンタバーバラ(Santa Barbara)
映画『Sideways』の舞台。ピノ・ノワールとシャルドネが人気。
- Au Bon Climat(オー・ボン・クリマ)
世界的評価の高いピノ・ノワール。 - Sanford Winery
映画にも登場。爽やかなシャルドネが魅力。 - Foxen Vineyard
小規模でアットホーム。ナチュラル系のワインが多い。
試飲リストにないワインもテイスティングできるときも?
「試飲リストに載っていないワイン」でも、購入を検討している旨を伝えると特別に出してくれるケースがあります。

僕もよくやるんだけど、丁寧に聞けば意外とOKしてくれることが多いよ。もちろん断られたら素直に引くのがマナー
英語フレーズ
- “I’m interested in buying this wine. Could I try a small taste first?”
(このワインに興味があるのですが、購入前に少し試せますか?) - “Do you offer a tasting of this wine before purchase?”
(購入前にこちらのワインを試飲させてもらえますか?) - “I’m considering a bottle of this. May I sample it?”
(このボトルを購入しようと思っているのですが、試飲できますか?)
まとめ:カリフォルニアワインをもっと楽しむために
ワインテイスティングは、英語フレーズ・マナー・品種知識を押さえることで一気に楽しさが広がります。


ナパで一度は高級体験を味わい、ソノマやパソロブレスでリーズナブルに楽しむ、そんなルートがおすすめです。
次回のカリフォルニアでのワイナリー巡りでは、
- “smooth tannins”(なめらかなタンニン)
- “long finish”(長い余韻)
- “fruit-forward”(果実味主体)
といった表現をぜひ使ってみてください。
本日もご覧いただきありがとうございました

MLBとマリオット
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アメリカ西海岸に住むサラリーマン、通称「サンノゼ・ポテト」です。
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仕事柄、Marriott系列のホテルに泊まる機会が多く、気づけば毎年アンバサダーエリートに到達。そこで培ったホテル活用術やライフハックも発信していきます。
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